図3-2-19
は,ダイオードに順方向にバイアスして通電している状態のエネルギー構造を示しています.ダイオードの通電は自由電子とホールの移動により行われますので半導体内では,自由電子とホールが出会い結合することがあります. そのとき,自由電子が位置していたポテンシャル(位置エネルギー)が何らかの形でエネルギーの放出がなされます.そのエネルギーの一部(または多く)は,先に記した光電効果による発光現象が起こっています.
この発光現象に特化した半導体デバイスが発光ダイオード(LED)です.
図3-2-20
はPN接合ダイオードに逆方向バイアスを与えたときのエネルギー構造を示しています.一般にPN接合ダイオードに逆方向バイアスを与えたときにはほとんど電流が流れません.
ここに先ほどのLEDとは反対に,半導体への光子の照射を考えます.
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