図1-2-7 の回路例で鳳- テブナンの定理を使ってi3 を求めてみます.図1-2-12 に示すようにR3 を回路例から切り離した系を想定し考えてみます.
まず最初に,図1-2-12 のV1,V2,R1,R2 から構成される回路をV0,R0 からなる等価回路に変換します.
つぎにV0 を求めます.V0 は2点間をオープン(開放)にしたときの電圧なので
となります.
つぎにR0 を求めます.R0 は回路網中のすべての電源を短絡として仮定した状態の回路によって,R3 の接続される2点間からみた抵抗値(R1 とR2の
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並列接続の系)となるので式1-2-18 となります.
i3 は鳳- テブナンの定理より,つぎのようになります.

よって式1-2-17,式1-2-18,式1-2-19 よりi3 は

となります.